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訪問診療について

いつまでも大切な安らぎの場である、
ご自宅で過ごしたい方へ
在宅診療の不安や負担を支えます。

ご自身で通院するのが困難な方や介護が必要な方、退院後のケアが必要な方に対して医師が定期的に診療にお伺いし、計画的に健康管理を行うものです。定期訪問に加え、緊急時には365日×24時間体制で対応、必要に応じて緊急往診や入院先の手配などを行います。

訪問診療では転倒や寝たきりの予防、肺炎や褥瘡(床ずれ)などの予防、栄養状態の管理など、予測されるリスクを回避し、入院が必要な状態を未然に防ぐことも重要な役割です。当院では、患者さんの抱える在宅療養の不安や負担を支えるために、地域の介護と連携しています。介護スタッフと一体となって、よりスムーズな連携を図りながら、患者さんが在宅で安心して療養生活を続けられるよう、在宅患者さんを総合的にサポートします。

在宅医療の4つのポイント

患者さんが心から安心することのできる自宅での診察・診療が可能です。事前に決めたスケジュール通り、定期的に医師が訪問しますので病院へ行く手間や、交通費が軽減されます。

通院ではどうしても長い待ち時間が発生してしまいます。また、体調が良くなく、横になりたいと思ってもなかなかそうはできない場合が多いですが、ご自宅ならリラックスして医師の訪問を待つことができます。(医師の交通費や、出張費なども一切掛かりません。)

基本的には病院での外来受診と同じで国民健康保険や社会保険、後期高齢者保険など各種保険診療の対象となります。月2回の訪問診療と24時間対応にかかる費用とで月額約7,000円前後の方が最も多い割合となっております。

病気はいつ何が起こるかわかりません。
当院ではでは緊急時のサポート体制が整っています。
万が一の際でもすぐに対応いたします。

当院の特徴

顔が見える安心感

患者さんに安心を感じていただけるよう、訪問スタッフ一人ひとりの顔が見える、アットホームな存在でいることを大切にしています。

フットワークが良い対応

ご要望にお応えできるよう、フットワーク良く行動できる体制を整えています。

なんでも相談できる信頼関係

介護をする方のご不安やお悩みを一緒に考え、支えていきたいという想いから、なんでもご相談いただける「敷居のない医療(クリニック)」を心がけています。

当院の訪問診療

計画的な医学管理のもとで、患者さんのもとへ定期的に伺う「訪問診療」を行います。患者さんへの訪問スケジュールは、初回訪問時に患者さん・ご家族とご相談の上で決めさせていただきます。

概ね月2回を基本としていますが、患者さんの状態に応じた対応もいたします。また、「訪問診療」をする患者様が急な病状変化があったときは「往診」をします。

連携体制について

入院が必要になったとき患者さんが希望する病院への紹介搬送を優先します。当院では緊急時、救急搬送先として市内高次医療機関と連携しております。

※ただし、満床時は輪番病院や救急隊に依頼する場合もあります。入院の必要性の有無については搬送先病院の担当医の判断によりますので、患者さん及びご家族の希望による入院はできません。

初診に際してのお願い

あらかじめ事前相談のお申込みをお願いしています。 急な病気やケガ等により往診を希望される場合、診療状況によりご依頼いただいても応じかねる場合がございますのでご了承ください。

訪問診療と往診について

在宅医療の中に訪問診療と往診があり、訪問診療は、俗にいう「往診」とは少し異なります。往診は、具合が悪いときに医師を自宅に呼び、診察をしてもらうものです。

これに対し、訪問診療は、具合が悪いときだけ診察をしてもらうというものではありません。ご自宅で安全で平穏な療養生活が送れるよう、計画的な医学管理のもとで、定期的に訪問し診療するものです。

もちろん、具合が悪い時にはいつでも相談できますし、必要があればいつでも往診を受けることもできます。訪問診療では、月に2回以上診察にお伺いすることとなっています。あらかじめ曜日と時間帯を決めて診察にお伺いしています。

病状が安定している方は基本的には隔週、そうでない場合は毎週またはそれ以上の頻度で訪問し診療します。訪問の頻度は、患者さんの病状やご要望に応じて調整することができます。具合が悪い場合や終末期などには、必要に応じて連日お伺いすることもあります。

対象となる方
● 通院が困難な方
● 自宅での療養を希望される方
● がん・末期・難病・重度障害者の方
● 病院から退院した後のケアが必要な方

自宅で可能な処置・管理

在宅医療では医療機器の発達や改良に伴い、入院中とほぼ同様の治療の管理が可能となっています。
また、以下に挙げるような処置や検査は在宅でも安全に行うことが可能です。

・薬の処方箋発行
・酸素吸入
・血液検査、尿検査
・各種薬剤の点滴、注射
・気管内吸引
・浣腸・摘便
・気管切開後の気管カニューレ管理
・酸素療法の管理(在宅酸素法)
・床ずれ(褥瘡)の処置、創傷処置
・尿カテーテル、腎瘻の管理・処置、導尿
・人工肛門の管理
・がん末期などの緩和ケア(痛みの治療)、在宅での看取り、ターミナルケア
・脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血)、脳腫瘍等の継続的加療
・認知症(アルツハイマー型・脳血管障害型)、パーキンソン病などの神経難病の加療
・高血圧、糖尿病など慢性疾患に対する継続的加療
・主治医意見書(介護保険申請用)
・入院時の連絡調整
・訪問看護指示書発行
・在宅看取り(最期をご自宅で迎えることを希望される場合にも、全力で支援します)

ご依頼方法

入院中の場合

1.ご相談まず入院中の病院の医療連携室や医療相談室などで、退院後に訪問診療を希望されることを告げてご相談ください。病院相談室などがない場合は、介護保険利用中の場合はケアマネジャーにご相談ください。
よくわからない場合は直接お電話いただいても構いません。
TEL:092-521-2031
2. 環境整備退院にむけて、環境整備を行います。
3. 退院日決定、初回予約退院日が決定しましたら、病状にあわせて初回訪問日の予約をいたします。 退院の際には病院主治医より「診療情報提供書(紹介状)」を受け取ってください。
4. 初回訪問診療退院後、予定のお時間に初回の訪問診療に伺います。
5.定期訪問病状に応じて、1~2週間毎の定期訪問診療を行います。
継続的な診療により、慢性疾患の管理、病気の早期発見・予防を行っていきます。

自宅療養中の場合

ご相談・ご依頼当院に直接電話していただくか、介護保険利用中の場合はケアマネジャーまたは訪問看護師にご相談ください。 ケアマネジャーまたは訪問看護師より患者さんについての情報をいただきます。また、前医に「診療情報提供書(紹介状)」を依頼してください。
事前訪問ご自宅に訪問し、当院の訪問診療(在宅医療)についてのご説明と現在の患者様の状況をお聞きします。
ご同意の確認、初回日程調整訪問診療についての同意をいただいた後、初回訪問日の日程調整をいたします。
初回訪問診療予定のお時間に初回の訪問診療に伺います。
定期訪問病状に応じて、1~2週間毎の定期訪問診療を行います。 継続的な診療により、慢性疾患の管理、病気の早期発見・予防を行っていきます。

特別の場合

総合病院の場合有料老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、小規模多機能施設、グループホームへは訪問診療が可能です。
ご相談・ご依頼の際は、施設の担当者・管理者とご相談のうえで連絡してください。
診療所の場合
かかりつけの先生がいる場合は、まずその先生にご依頼することをお勧めします。 もしも、往診が難しいとのことでしたら、当院にご相談ください。

施設に入所している場合

有料老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、小規模多機能施設、グループホームへは訪問診療が可能です。ご相談・ご依頼の際は、施設の担当者・管理者とご相談のうえで連絡してください。

訪問診療末期のとき
施設に入所している場合
介護付き有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
特別養護老人ホーム
介護老人保健施設
介護療養型医療施設

 

在宅診療の費用

高齢者在宅診療|負担割合1割
標準負担額約¥7,000(税込)〜負担額上限 12,000円(税込)
高齢者在宅診療|負担割合3割
標準負担額約¥21,000(税込)〜負担額上限 44,400円(税込)
高齢者在宅診療一般(70歳未満)|負担割合1割
標準負担額約¥7,000(税込)〜負担額上限 12,000円(税込)

各種健康保険が適用となり、入院、通院の時とほぼ同じ負担割合になります。

当院では定期・緊急にかかわらず訪問診療での交通費は一切かかりません。負担額が1割の高齢者の場合、定期訪問と24時間待機の費用を合わせて約7,000円、負担額が3割の方ですと定期訪問と24時間待機の費用を合わせて約21,000円です。

がん患者さんなど医療費が高額になる方では高齢者の場合限度額が設けられております。
(1割負担の方で12,000円、3割負担の方で44,400円)

一般の方でも申請をして頂ければ高額医療費に該当する場合医療費の返還制度があります。
・介護保険利用者の方は、居宅療養管理指導料(約500円)が必要となります。
・在宅酸素や胃瘻、気管切開などの医療処置がある場合や採血など検査を行った場合、予定外の往診があった場合などでは標準負担額に加算されます。
・お薬については院外処方となりますので薬剤費は別途必要になります(通院の場合と同様です)。
・公費負担を受けられている場合は、医療費は公費でまかなわれます。
・交通費は頂いておりません。
・料金請求については、1ヶ月分の診療についてまとめて、翌月に請求書をお送りします。